防災面でも分散型エネルギー
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葉っぱ64さんからの昨日のメッセージに関連して。
今朝の朝日新聞に中越地方の山間部はプロパンガスだと出てました。
あれこれいうより、
過去のレビューを読んでいただくのがてっとりばやい。発熱してるし。
『燃料電池が世界を変える エネルギー革命最前線』
広瀬 隆/NHK出版/2001年/1800円
< サルでもわかる燃料電池。 >
実は、夏頃からだらだらとエネルギー関係の副読本のテキストを書いている。といっても、ほとんどがリライトなのだが。専門家の原稿をいかに一般の人にわかりやすく翻案するかが要求されるので、ある程度、知識をインプットしておかないと、匙加減がわからない。
で、そのコンテンツでぼくが最も興味をひかれたのが、燃料電池である。いろいろ資料やWebや本を漁ったりしてみたのだが、各論的というのか技術論的なものばっかり。もっと根本的なものが知りたいと思って出会ったのが本書である。
作者はそうあの『東京に原発を』の広瀬隆。総論も総論。「アポロに搭載された燃料電池」のエピソードや各企業の主導権争いや目まぐるしいアライアンス、ブッシュファミリーやビル・ゲイツなどアメリカの政治家・実業家との絡み、今は亡きエンロンの話も登場してくるなど懐が深い。もちろん、技術面に関してもたっぷりと。
まずは、「地球温暖化現象=二酸化炭素悪玉説」について、きっぱりと否定している。問題なのは「工場と発電所と自動車の巨大排熱と有害排ガスをいかにしてなくすか。これを極限のゼロに近づけることが、エネルギー革命のゴールなのだ」と。
知っての通り、電気は水力、火力などの大規模発電によりつくられ、長い距離を送られてくるが、それにより、なんとロスが60%近くもあるそうだ。そのロスをなくすのには、電気を使うところで電気をこしらえる(発電)するのがベスト。で、これを分散型電源という。これには、2タイプあって、1つがガスエンジン・ガスタービン発電、もう1つが、燃料電池である。燃料電池にすれば電気のロスはほぼ20%近くまで飛躍的に減少するという。
燃料電池の仕組みは「水素と酸素が化学反応を起こし電気と熱と水を作るもので、水の電気分解の逆の反応」である。作者がいうように「燃料電池」という言葉は、誤解を招きやすい。要するに、発電機なのだ。しかし、ただの発電機ではない。電気を起こすと、同時に熱湯が生まれる。
「台所やバスルームで使うお湯のために、家には給湯器を設置するが、その給湯器に支払う金で、ついでに家中の電気がついてしまう」。しかも排出するのは水だけで、「NOx(窒素酸化物)やSOx(硫黄酸化物)などの有害物質がまったく出ない」環境に優しいゼロ・エミッション。文字通り「魔法の小箱」である。
年々伸長するエネルギー事情。電力問題の現状に目を向けてみると、その決め手として期待が寄せられていた原発だが、電力会社の相次ぐ事故の隠蔽により、旗色はますます悪くなろうとしている。ポスト原発の重責を担う最有力候補が、燃料電池なのだ。
夏場に電力会社が家庭に向けて「冷房の温度はほどほどに」などの省エネを呼びかけているが、作者はそれは焼け石に水だと述べている。まずは、省エネはエアコンやパソコンなどに費やされる電力消費量が莫大なオフィス・工場ユースからであると。燃料電池にすれば、「照明からエレベーターなどの動力源、冷暖房の熱源として利用できる」ようになる。
燃料電池というと今年の末に販売される燃料電池自動車がいちばんポピュラーだが、「ノートパソコンや携帯電話用電池」や「非常用・緊急時用・工事用電源」としてなど、使い途は、広範である。
現在、燃料電池は、公共施設やホテル、病院などで導入されており、家庭用の小型タイプが販売されるのも、時間の問題だとか。近い将来、「都市ガスやプロパンボンベのガス管」の先が燃料電池と直結するようになる。−未来は、もうそこまでやって来ている。
-review japan『自動筆記』より転載-
ここから新たに補記
要するに従来の中央集中型エネルギー源では、どうしてもパイプラインなどが寸断されれば、一斉に元栓を締めるしかなくなり、復旧にもものすごい手間と時間がかかる。その点、燃料電池のような独立分散型エネルギー源だったら。ただし、家が倒壊してしまえば元も子もないが。















